ローズマリーとは、葉に爽快で力強い香りが特徴的な常緑低木です。
料理や香料で使われる事が多いと思いますが、実は、薬用効果として使われる事があります。
主に、葉の浸出液が強壮剤や収れん剤などに処方されたり、リウマチや外傷に外用されたりするなど、重宝な薬草として栽培されてきました。また、強力な抗酸化成分であるロスマリン酸を含有することが発見され、若返りのハーブとして認識されています。
他にも、ローズマリーに含まれる成分『ウルソール酸』には、抗炎症作用、細胞の修復作用、肌の弾力や張りとなるヒアルロン酸の分解を抑制する作用があり、肌のヒビ割れやシワを改善ししくれる作用があり、美容にとても効果的なハーブでもあります。
このウルソール酸は、高濃度のアルコールでしか抽出する事ができません。
そこで今回は、若返りのハーブとして有名なローズマリーのエキスを、余す事なく抽出して作る、若返りのエキス『ローズマリーチンキ』の作り方を紹介します。
ローズマリーチンキの効果
ローズマリーチンキとは、ローズマリーを高濃度のアルコールに一定期間浸して、ローズマリーに含まれる有効成分である『ウルソール酸』を抽出した濃縮液の事です。
主に、効能として以下の効果が期待できます。
- 抗酸化(アンチエイジング
- 収れん(引き締め)作用
- 抗菌・抗ウイルス作用
- 血流促進
必要材料
- ローズマリー(生でもドライでも可。お勧めは生)
- 無水エタノール、又は、40度以上のお酒(ホワイトリカー、スピリタスがお勧め)
- 保存容器
作り方 (フレッシュローズマリー)
今回は、ドライではなく、フレッシュローズマリーでの作り方を紹介します。
ステップ1 ローズマリーの調達
ローズマリーを調達する。
我が家では、庭に地植えしてあるローズマリーを切り取って調達しています。
※地植えのローズマリーは、成長力が凄いので調達するには有効ですが、放っておくと木質化して凄い事になるので注意です。
ステップ2 ローズマリーの葉を集める
ローズマリーの葉を枝から取ります。
一本ずつは大変なので、ここは、大雑把に枝の上の方を指でつまみ、上から下へ滑らすようにすると、効率よく葉が取れます。
ステップ3 保存容器の消毒
保存容器を煮沸消毒します。
(消毒薬を持っていれば、その消毒薬での消毒でも可です。)
ステップ4 ローズマリーと無水エタノールを入れる
調達したローズマリーの葉を、煮沸消毒した保存容器に詰めます。その後、無水エタノール(または、40度以上のお酒)を入れます。
割合は、1:10(ローズマリー:無水エタノール)
ステップ5 保存して抽出する
保存容器を閉めて、後は、冷所保存です。
3週間〜1ヶ月位を目安にしましょう。
大変ですけど、均一して抽出させるためにも、毎日、容器を振って撹拌させましょう。
ステップ6 液体を濾してエキスの抽出
必要日数漬け込んだら、後は、コーヒーフィルターや、茶漉し等を使って濾してください。
ステップ1〜6を行えば、綺麗なグリーン色のローズマリーチンキの出来上がりです。
遮光瓶に入れて、冷暗所で保存すれば、1年程度は使用できるので、日付を記入しておくと目安になるのでおすすめです。
ローズマリーチンキの使い方
ローズマリーチンキは様々な活用方法があります。
効能を活かした肌のケアとして、化粧水や保湿軟膏を作成したり、
虫除けスプレーを作ったりと様々です。
中でも、ワセリンとチンキを混ぜた、ローズマリーバームはおすすめです。
ローズマリーバームの作り方も、後日作成したいと思います。
まとめ
ローズマリーには
- ウルソース酸という成分がある
- ウルソース酸には、抗酸化作用、抗菌・ウィルス作用・収れん(引き締め)作用等がある
- ローズマリーの葉を無水エタノール(又は、40度以上のお酒)で漬け込むと、ウルソース酸を抽出したローズマリーチンキが作れる
- 保存も冷暗所であれば1年間位保存できる
- 化粧水、軟膏、虫除けスプレー等、活用方法が多い
以上、ローズマリーチンキについて紹介してきました。
ローズマリーは、料理や香料で使われる事が多いと思います。
しかし、ローズマリーの成分であるウルソース酸には、抗酸化作用等お肌のケアに大切な成分が含まれています。
それらをふんだんに抽出したエキス『ローズマリーチンキ』は、お手軽にできるお肌ケアの一つの方法でもあるので、是非、やってみてください。
参考になれば幸いです。
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